スタートアップはラーニングゾーンを作り続けよう

2020.08.17

こんにちは、葛西飛鳥(@kasai_asuka)です。

ある組織では人が成長し、ある組織では人がどんどん辞めていく。

どうすれば組織が成長し大きな成果をあげれるかや、どんな組織になってしまうと組織を辞めたいという人たちが出てくるのかを考えることがあります。

スタートアップでは非連続的な成長をし続ける必要があり、適切な組織を作ることが必要不可欠です。

そこで今回はどんな組織を作り続ける必要があるかをまとめたいと思います。

まずはこちらをご覧ください。

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縦軸が「心理的安全性」で、横軸が「経験の有無」です。

「心理的安全性」という言葉が少し難しいですが、「心理的安全性が高い状態」がどんな状態かというと「組織の中で思ったことを発言したり自分をさらけ出しても、職場での人間関係を損なうことはない」というような状況です。

「経験の有無」は自分が行う業務の経験があることかないかということです。

この2軸で組織を見ると、組織の状況が4つに分類されます。

・ボウリングゾーン
・パニックゾーン
・コンフォートゾーン
・ラーニングゾーン

 

1、ボーリングゾーン

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ボーリングゾーンは「心理的安全性が低く」「経験のある」仕事をしている状態です。

これがどういう状態かというと、組織から信頼されず、ただやったことのある仕事をこなしている状態です。

この状態はかなりつまらない環境で、このゾーンにいるメンバーは退職予備軍に属します。

また、多くの中途入社の人はボウリングゾーンから仕事をスタートするので、ボウリングゾーンからコンフォートゾーンへ行くのか、パニックゾーンに行くかで離職率が変わります。

中途採用の方を如何に心理的安全性が高いところに持っていくかはオンボーディングにかかってきます。

オンボーディングに失敗すると「心理的安全性が低く」「経験のない」仕事をすることになり、過度なプレッシャーに押しつぶされ辞めていく事になるので注意が必要です。

スタートアップでは自走できる人材が必要ですが、心理的安全性に関しては会社からも積極的に作っていく必要があると思います。

 

 

2、パニックゾーン

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ボーリングゾーンの「心理的安全性が低く」経験のある」状態から「心理的安全性が低く」経験のない」状態に移行するとパニックゾーンになります。

パニックゾーンとは具体的に組織から信頼されずに未知の領域に挑戦している状態で過度なストレスがかかります。心の拠り所がなく、仕事も不慣れな状態で仕事をするとうまくいかない場合が多く、パニックゾーンに長くいる社員の多くは退職休職のどちらかを選択していると思います。

パニックゾーンからラーニングゾーンにいく人は極めて稀で、まずは「経験のある」仕事を任せてボーリングゾーンに戻す必要があります。

 

3、コンフォートゾーン

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逆にボーリングゾーンの「心理的安全性が低く「経験のある」状態から「心理的安全性が高く「経験のある」状態をコンフォートゾーンといいます。

コンフォートゾーンは一見すごい良い環境のように聞こえますが、あまり良い状態ではありません。

コンフォートゾーンを具体的にいうと、自分の経験のある領域で組織から信頼されているので、仕事が難しくなくストレッチがかかっていない状態です。

成果でいうとある程度の成果が出るが、大きな成果が出ない状態です。

このゾーンは社員からすると仕事はある程度成果も出るし、社内の雰囲気も良いので楽しいはずです。

ただ非連続的な成長を目指すスタートアップからすると、この状態に社員を留めておくのは非常に危険です。
成長角度やスピードが緩やかになり、目には見えない死を迎えます。

ここからラーニングゾーンに移行できるかが勝負の分かれ目だと感じています。

 

4、ラーニングゾーン

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人が最も成長するベストな状態は「心理的安全性が高く」「経験のない」状態のラーニングゾーンです。

これがどういう状態かというと、組織から信頼されていて、自分の経験のない未知の領域に挑戦している状態です。

ラーニングゾーンはコンフォートゾーンから移行することができますが、パニックゾーンからコンフォートゾーンへ移行することは基本的にできません。

このゾーンを維持するのはかなり難しいと感じています。ラーニングゾーンで結果を出すと「心理的安全性が低く「経験のある」状態のコンフォートゾーンに戻ってしまうからです。
そこから組織を再度ラーニングゾーンに移行させるのはなかなか大変です。なぜならコンフォートゾーンは組織的には楽しく、なんら問題のない状態に見えるからです。

ここで再度ラーニングゾーンに行けるか行けないかは組織の文化だと思います。

挑戦をできる環境があるか?
挑戦による失敗を賞賛できているか?
セカンドチャンスを会社が用意しているか?

挑戦に対して、みんながリスクではなくチャンスだと捉えられている組織が強いです。

経営者の仕事の大部分はこのラーニングゾーンを作り続けることだと最近は感じています。

 

みなさんの組織はどの状態にありますか?

自分の組織の状態を把握することで改善案も変わってくると思います。

スタートアップはラーニングゾーンを永続的に作る必要があります。

まとめ

1、パニックゾーンにいると人は辞めていく
2、ラーニングゾーンにいると人は成長する
3、ラーニングゾーンはコンフォートゾーンからしか移行できない
4、ラーニングゾーンへの移行は挑戦をチャンスだと思える文化が必要

KVPの投資先を見ていると、経営メンバー同士の仲の良さが組織の状態を色濃く反映されていると感じます。
経営メンバーが関係値が悪いとチームの雰囲気も悪くなる傾向があるので、まず組織に問題を感じたら経営メンバーのチームワークを見直すことをおすすめします。
組織はボトムアップではなくトップダウンで形成されるので、まずはトップから意識的に変える必要があります。

KVPでは現在も投資をアクティブに行なっています。
興味のある方はこちらからご連絡ください。
コンタクト

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